ja1yaz’s diary

感動したいおやじの備忘録的ブログ 

nanoVNAの信号を確認してみた

nanoVNAに興味津々のこの頃。

早速FWを上げてみることにした。

最新ではないようだが、Googleに上がっているFWをダウンロードしてSTマイクロのダウンローダーで導入すると難なく行けた。

f:id:ja1yaz:20210403174826j:plain

NanoVNA バージョンアップ

さらに昔のバージョンでは、DFUモードにするために、メニューではなく、基盤の端子をショートさせる必要があるようだったが、購入したものは、メニューで行けたので、手間なくバージョンアップすることができた。

2021年1月30日の1.0.45にバージョンアップできた。

前のバージョンでは左端上部テキストの文字が半分くらいの大きさだったが、縦長になってゴシックになった分とても見やすくなった。

また、900MHzまでだった計測範囲が、2GHzに拡張されていた。

f:id:ja1yaz:20210404180321j:plain

2GHzに拡張されたVer1.0.45

オシロスコープで確認できる周波数として7MHz帯のSweep波形としてオシロスコープに表示し見ると下記の様になった。

FFTの最大値が265mなので、7MHz帯のrms値は265mVということになる。

1mWは、電圧値で233.6mVなので1mWを超えていることになる。

f:id:ja1yaz:20210403170730p:plain

7MHz帯のSweep波形をオシロスコープで確認した。

さすがにSi53511Aを使用しているだけあって、そのままの矩形波を出力していた。これであれば、奇数次の高調波を含んでいるので、900MHz、その倍の1.8GHzでもある程度は計測できるだろう。

しかし、これを見てしまうと、ちょっと気になることがあるRMSで223.6mV以上あるので、1mW以上の出力があるのがわかる。

これって免許いらないの?また、こんな高調波だらけの出力で、電波の質はよいの? という疑問が出てくる。

免許の必要ない無線局だとすると、322MHz以下の場合、500uV/m以下であることが必要になるはず。出力に換算すると50nW以下なのだそうだ。

すると、40dBのATTでも足りない計算になる。

1mWでも、46dBのATTを入れないと使用できないのではないかという疑問が出てくる。

Amazonで、20dBのATTが2個で1200円くらいで売っているのを見つけて、カートに入れるとこまでしてみる。

このnanoVNA安いけど公には使えない代物じゃないか?

そんな疑問が渦巻く。

やっぱりATT買わないと使えないのかな。

しかし、ATTいれて計測してる記事は全く見当たらない。

なぜだ。

さらに「nanoVNA 電波法違反」でググってみると、この疑問に答えてくれている記事が出てくる。下記 

 

電波法施行規則の第6条で、免許を要しない無線局として、「標準電界発生器、ヘテロダイン周波数計その他の測定用小型発信器」と定義され、この小型発信器の出力についての制限は有りません。

これを信じるとnanoVNAは計測機器なのでOKという判断の様だ。

しかし、限りなく自作の機器の場合はどうなるのだろうか。

計測機器を自作する場合は、特に出力の制限を受けないんだろうか。

kW出しても計測器ならいいの?

いわゆる公共の福祉に反しない限りというやつなんだろうな。

ローカル局のお邪魔にならないと様に気をつけないといけないですね。

まあ、マンションの室内で1mw程度の出力であれば、100m以遠のローカル局にはご迷惑は掛からないのではないかと思います。

本当のところは、実測してみる必要がある思います。

しかし、このカテゴリが適用されるのであれば、取り合ず電波法違反ではないようだ。

一安心。

20dBのATTx2は購入を見送ることになった。

今まで作成アンテナを計測してみても良いようだ。