AmazonでJUNTEK JDS6600 60MHzを購入した。
価格は、13,999円で変調機能のある1つ上のグレードの機種(+2000円)とちょっと迷った。50MHzのサイン波が出てくれればとりあえず良しとして、安い方を選択した。
ネットでよく見かけるのもこちらの機種だったので衝動買いした。
2日後に納品され、本体(ACアダプタ付き)とワニ口クリップ付きのBNCケーブルが2本、60cm程度のBNCケーブル1本、USBケーブル1本、8cmCDROM1個のシンプルなアクセサリ内容だ。
早速通電。いきなりBEEP音がうるさい。速攻OFFにする。
本体の機能は、
2chの任意波形付きファンクションゼネレータで、バーストモード、SWEEP、パルスモードがあり、カウンタ機能、パルス計測機能が付加機能として付属している。
必要十分な機能を持っているといえる。
SIN波の純度は、50MHz出力してみて、オシロのFFTで見る限りは、SFDR:40dB程度。無線機のキャリアとして入れるにはぎりぎりの純度だ。でも50MHzのオシロなので、あてにならないな。
I/Fは、USBを搭載しており、付属のソフトを使用して、制御可能のようだ。
QuickGuideには、各部の説明があるが、最も知りたい謎部分、拡張ポートの詳細が無い。一応ピン配置が記載されているのは救いだが、どうやって使うの。
制御用のマニュアルもCD-ROMの中に収録されているが、CHのON/OFF、周波数、振幅、OFFSETなど最低限の制御に必要なことしか記載されていない。
バーストモードや、SWEEP、パルスモードの記載がない。
また、最も知りたかった、任意波形の登録の仕方など記載は皆無だった。
仕方がないので、とりあえずもっと詳細なマニュアルなどないか問い合わせをしてみた。3日たった今日、返信はない。正直あまり期待できないだろう。
そこで、せっかくソフトがついているの、ソフトを接続してみた。
CD-ROMの中身は、拡張子rarの1つのファイルになっており、回答すると、autorunがあり、これをクリックすると、USBドライバ、NI-VISA、プロブラム本体を順にインストールするようになっている。プログラム自体は、LabViewで書かれているようだ。
ソフトを走らせると、USB-仮想COMポートを使用しているようで、COM4を選択してCONNECTボタンを押す。うまく接続できるとMODEL欄にDDS-60Mと表示され、シリアルも通信しているらしく、シリアル番号も記入される。
機能ごとにタブがありContolPanelをクリックすると下記のようなパネルとなる。
周波数などを操作してみると、確かに本体に設定が反映されているのが確認できる。
どうにかしてUSB-仮想COMポートでやり取りしているデータを見られないか、ググってみると、仮想COMポートを2つ作成して接続することができるツール、comOcomというのがあるようだ。
ちょっと触ってみたのだが、おやじには理解できそうにないのでとりあえずほかの方法を考えることにした。
すると、謎の背面の拡張ポートに7ピン:RXD,9ピン:TXDという記述が見える。
もしかして、UARTでも制御できるのではと思い、秋月で購入していた、ARDUINO-MIMI用のUSB-232C変換を使用して接続してみることにした。
ソフトは、そのまま動作することが判明した。
232Cならオシロで当たれるのでオシロで、通信の様子を見てみると、通信速度は、115200bpsらしいことが分かった。通信のマニュアルに記載されていた通りだった。
Teratermでも115200bpsにて通信できることを確認できた。
あとはコマンドだ。
オシロスコープでも下記のようにデコードすることは可能だ。
これは、CH1の振幅を5Vに設定した場合のコマンドデコードだ。
しかし、いくつかのコマンドをまとめて送ってくることがあるので、おのずと限界はある。まあ、ちょっとずづDelayをかけて単発で取り込めば、2パケット程度は、1度にとれるけど・・・
やっぱりモニタ出来ないとつらいな。
うちの中で232Cのモニタができそうなのは、Raspberrypi3だ。
Raspberrypi3のGPOIの8番ピン:TX,10番ピン:RXにUART0のポートがある。
簡単にモニタするためには、モニタソフトをアクセサリに導入してモニタしてしまうに限る。
sudo apt-get install gtkterm
RaspberrypiのTXは、接続していない。
JDS6600と秋月のUSB-232変換は、クロス接続になっています。
そのため、オシロスコープでは表示されていた、JDSからのOKは表示されません。
これで、とりあえずコマンドの一部を知ることはできそうだ。